わたしらしく、暮らせるまち。
2018年1月29日

としまぐらし会議第3回 ~想いをカタチにする、プロジェクトMTG~

豊島区に暮らす人や働く人、豊島区にある企業・団体・学校など、さまざまな人がフラットな立場で話し合い、まちの未来に向けて一歩を踏み出す場、「としまぐらし会議」。第3回は、2018年1月20日(土)、豊島区長崎の金剛院にて開催されました。


野々部住職からのあいさつ

1522年、真言宗の僧侶によって開創されたという金剛院。第3回「としまぐらし会議」は、椎名町駅からほど近い、金剛院の地下会議スペースにて開かれました。

テーブルにランダムに座っていく参加者のみなさん。開演前からすでに会場の空気はあたたかでやわらか。豊島区に暮らす&働く“ご近所さん”という意識が、早くも芽生えているようです。そして、「今回からチームに加わる」という方を積極的に輪に入れる場面には、豊島の明るい未来が見えるようでした。

さて、第3回「としまぐらし会議」は、この日会場を提供してくださった金剛院33代目住職・野々部さんからの挨拶で幕を上げます。

「この建物を建てるとき、わたしが直感でカフェをつくったのは、説明できない、目に見えないパワーを信じているからです。同じように、みなさんもここで、多様性、自然主義でものごとを眺めてみてください!」

「『カフェテラス』という言葉の中に『テラ』があると気づいたことが、カフェをつくることを決めた理由」だと話す野々部住職。そんなお話や場所から、この日はたっぷり活力をもらえそうです!

意見を示すのは、一旦、違いを受け止めてから

第3回のこの日“アイスブレイク”として用意されたのは、「Yes, and…」というレクリエーション。

誰かを指差しながら、「あなた、実は火星人だそうですね?」などと適当なことを言います。指差された側は、それを一旦「Yes」と受け入れる。それから、「and…」として「地球まで来るのに、かなり時間がかかりましたよ」などと追加情報を加え、メンバーのなかで、それを繰り返します。

ちょっと難しいかな、という心配は、杞憂でした。のっけから、どっかどっかと起きる笑い。恥ずかしそうな表情をしながらも、むしろ、ノリノリです。「あなた、ペンギン飼っているんですよね?」、「あなた、平昌オリンピックに出ると聞いたのですが?」など、いろいろな質問。それへの答え。演技派もたくさんで、驚かされます。

実は、この「Yes, and…」は、「相手の意見を一旦受け止め、そのうえで自分の考えを提示する」という意味で、この日ミーティングに臨むための姿勢に通じる重要なレクリエーションなのです。

チーム、再編?

「さて、本題です! まずは、チームを再編することからはじめます!」

古瀬さんの言葉に、会場からはどよめきが……。まさか、ここに来て振り出しに戻るのでしょうか?みなさんが不安になるのも、無理はありません。

しかし、「再編」と言っても、チームをばらばらにするわけではありません。前回の会議後に、別チームのプロジェクトに興味が湧いたひともいるかもしれません。また、今回からチームに加わるひともいます。そのため、改めて全体を見渡してみようという提案です。

大きなチーム変更はありませんでした。また、すべてのプロジェクトを改めて見て回ったおかげで、みなさんこれからはじめるミーティングへのヒントを得られたようでした。

ミーティング開始! いま一度、“わたし”に立ち返ること

そうして、「としまぐらし会議」最後のミーティングがはじまりました。

この日のうちにすべての発表準備を終えなければならない予定なので、みなさんグッと集中して、一気に真剣モードに。用意された画用紙や付箋、それぞれが持ってきたパソコンなどを駆使して、資料の作成を進めていきます。

あっという間に、会議も中盤に。なかには、作業が滞ってきたチームも。そんなタイミングで、古瀬さんから絶妙なアシストが。

「『それって、本当にやりたいことだったっけ?』と、一旦立ち止まってみてください。“みんな”ではなく、“わたし”がやりたかったことを振り返れば、いま何に手をつけるべきかが見えてくるはずです!」

どのチームも、気づかないうちにヒートアップしていたようで、この言葉をきっかけに、会場からは思わず「うふふ」と肩の力が抜けたような笑い声や、ほっと息を吐く音が。そこからは、それぞれの視界がクリアになったのか、作業もスピードアップしてきました。

対話とは、意見をそこに“落としていく”こと

冒頭のレクリエーションも功を奏し、ミーティング中の対話もスムーズです。古瀬さん曰く、対話とは、そこにいる全員が、それぞれの意見をポトッと落としていく作業。

まずはメンバーの意見を広げてみます。それから、出てきた意見の意味を共有。「ただ、聞いていく」ということを心がけながら。

それぞれの意見の背後にある何かを見つめることで、共通点を探したり、関係性を見つけたり。

それを続けていくことで、自然と“根っこ”が見えてくるのです。

すでに数年先まで見据えて具体的に構想していたチームもあれば、

第1回のときのメンバーの想いを改めて見つめるチーム、

この日場所を提供してくださった金剛院さんを巻き込んで展開しようとするチーム、

ミーティングの途中で新たな課題を発見できたチーム、

そしてレイアウトまでされた雑誌のプロット版まで作成するチームまでも。短い作業時間にもかかわらず、濃く斬新なアイデアの数々に驚かされました。

まとめ

この日、発表準備を終えられたチームはありませんでした。どのチームも想いや真剣さが並々ならないだけに、時間内にプロジェクトをまとめるのはことのほか難しかったのでしょう。それでも、「締切日までにチームで集まって完成させよう!」と、改めて気合いたっぷりのみなさん。

いよいよ迫ってくる最後の「としまぐらし会議」。ただ、決して発表が終わりというわけではありません。実は次回の「としまぐらし会議」のピッチイベントには、さまざまな企業にも参加を呼びかけています。各チームの発表に対するフィードバックがもらえる可能性や、企業とのコラボレーションでプロジェクトを大きく進められる可能性などがあります。

わたしたちの欲しい未来を実現するための、次回はその“はじまり”です。

文:高阪 正洋 写真:栗原 論

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