わたしらしく、暮らせるまち。
2018年1月11日

としまぐらし会議第2回 ~「わたし」から「わたしたち」へ。チームづくりとプロジェクトづくり~

豊島区に暮らすひとや働くひと、豊島区にある企業・団体・学校など、さまざまなひとがフラットな立場で話し合い、まちの未来に向けて一歩を踏み出す場、「としまぐらし会議」。その第2回目が、2017年12月16日(土)、「Ryozan Park巣鴨」地下イベントスペースにて開催されました。


“わたし”から、“わたしたち”へ

第2回のテーマは、「チームをつくり、“わたしたち”として取り組みたいことを考え、自分の範囲を拡げていくとどういうことにつながるかを考える」こと。“わたし”が取り組みたいテーマに近しいひととチームをつくり、その取り組みが豊島区にどのような影響をもたらすかを考えながら“わたしたち”に拡げていきます。

まずは発声練習を兼ねて少し変わった自己紹介をおこないます。その名も、“9マス自己紹介”! 縦横2本線を引いて9マスに分けた用紙を使い、真ん中にニックネームを、残りの8マスには自分にまつわるトピック(出身地、職業、好きな場所やスポーツ、ドラマ番組、気になっている店など)を書きます。

取り組みたいテーマによって、近づいたり、離れたり

自己紹介を終え、会場の空気が徐々に温まってきたところで、いよいよチームづくりのスタートです!

チームづくりの方法も、やはりちょっと変わっています。それは、自分の取り組みたいテーマと他の誰かのテーマが「どれくらい近いのか」を頼りに、チームを形成するというもの。

まずは全員起立! 自分ととても近しいテーマなら、そのひとに大きく近づき、「若干関係あるかな」くらいであれば、わずかに近づきます。
それぞれの話を積極的に聞きながら、全員がアクティブに体を動かしていきました!

飛び入り参加のライブイベント / お気軽公共アートステージ / 子育て中のママ友が楽しめるネットワーク / 異文化の食を紹介するイベント / 街の寺子屋、誰でも先生 / 公園を使って地域の交流 / 気軽に行ける畑づくり / 社会人のための運動会 / 池袋駅バリアフリー計画 / 暮らしの保健室 / 区民農園 / 子どもたちが自然を体感できる場 / 居心地のいいベンチ / 空き家の活用 / お互い様スポット、スキル交換の仕組み

「としまぐらし会議」も2回目ということで、みなさんかなり具体的でユニークなテーマを掲げていました。「ここでは、テーマを読み上げるだけ」ということでしたが、ついつい詳しい説明までしてしまうみなさんに、古瀬さんも押され気味……(笑)。この会議にかけるみなさんの想いの強さを感じずにはいられません!

全員がテーマを発表し終えたところで、近くに集まった参加者同士、改めてそれぞれに取り組みたいテーマの確認をします。
詳しい内容まで説明していくことで、さらにチームを細分化していきます。

そうして、9つのチームができあがりました! テーマによって、年齢や性別に偏りの見えるチームもあれば、一見すると共通点の無さそうなメンバーが集まるチームも。それぞれ、一体どんなプロジェクトを進めていくのでしょうか……!

“わたしを含むより大きなわたし”とつながっていく

これからの作業時間は1時間。それぞれのチームで、2枚のシートを完成させていきます。1枚には、プロジェクト名、目的、内容を書きます。単純なようですが、プロジェクトをわかりやすく、そして発表しやすくまとめる必要がありそうです。もう1枚は、2つの“問い”に関するもの。ひとつは、『自分たちの周りに、または豊島区にどのようなよい影響を与えるのか』。もうひとつは、『どんな課題につながり、どのように解決していけるのか』。

第1回目の会議では、“わたし”を見つめ直しました。そしていま、9つのチームができあがり、“わたし”から“わたしたち”へ。その先には“わたしたちの周り”があり、そして“豊島区”があるでしょう。もっと拡げると、“東京”や“日本”が見えてくるかもしれません。そのような“わたしを含むより大きなわたし”とつながっていくことこそが、実はプロジェクトの内容以上に重要だといいます。たしかに、たとえ小さなプロジェクトでも、それを意識するかしないかで、モチベーションも、返ってくるフィードバックやエネルギーも違ってきそうですね!

だからこそ、2枚のシートを完成させるなかで重要になってくるのは、「“わたし”を拡げながら考えていくこと」なのです。

作業手順の説明の終わりには、人口関連、暮らしまわり、子育て関連、ライフスタイルや地域のコミュニティー、そして未来に向けたまちづくりなど、“わたし”を拡げていくうえで知っておきたい豊島区の現状について、女性にやさしいまちづくり担当課長の宮田さんから教えてもらいました。

みなさん真剣にメモを取りながらも、チームができあがってしまった今、「早くプロジェクトについて話し合いたい!」と、もう待っていられないといった様子。さあ、いよいよチーム作業がはじまります!

チーム作業で、より内容を深めていく

まだ2回目の会議にも関わらず、みなさんもうすっかり打ち解けた様子で、序盤から次々と意見が出てきます。

あるひとは率先して書記を務め、あるひとは進行役を買って出て、またあるひとは用意されたシートを可愛らしく装飾して……。それぞれが自分の役割を見つけながらプロジェクトをまとめていく姿を見ているだけで、どんな発表になるのか、期待に胸が膨らみます。

「こんなことをしたい!」「こんなふうに豊島区を変えたい」「私の理想はこう!」といった想いやアイデアはどんどん生まれますが、意外とどのチームも、プロジェクト名の決定には手こずっていた様子。想いをひと言であらわすのって、難しいですよね。

プロジェクトの発表で、想いをみんなで共有

そうこうしているうちに、あっという間に1時間が経ってしまいました。「全然時間が足りなかった!」という声もあるくらい白熱したチーム作業も、一旦はここで終了。最後に、それぞれのプロジェクトを発表してもらいました。

プロジェクト名:農縁公園

わたしたちが目指すのは、癒しを求めているひとが土と緑に触れられる場所を、区内につくることです。いきなり本格的にはじめるのはハードルが高いので、まずは自宅で試してみて、それから郊外の畑やどこかの公園でスモールスタートをしたのち、区内に農縁公園を増やしていくのがいいかもしれません。

プロジェクト名:まちのテーブル

わたしたちのチームは、多世代が心地よく暮らせるまちを実現したいと思っています! そのための、つくる・食べる・話す・分け合う・学ぶを気軽にできるダイニングをつくって。実は、チーム内に“場”を持っているひとが3名もいたんです! なので、トライアル的にどこかでご飯を一緒に食べることからはじめてみることにしました。豊島区にたくさんの“まちのテーブル”があれば、いろんなことが解決できるんじゃないかと希望が湧いてます!

プロジェクト名:池ブルックリン

僕らは、豊島区を、ニューヨーク・ブルックリンのようなアーティスティックなまちにしたいと思います! いろんな年代のひとを受け入れ、さまざまなアート体験をできる場所があれば、みなさんも行ってみたいですよね!? ほかにも、本やグルメマップをつくったり、料理教室や周遊イベントを開催したりもしたくて、盛りだくさんで考えています(笑)。

プロジェクト名:みんなのとしまざぁ~

「子育てから、“CO-育て”へ」というキャッチコピーをつくってみました。お母さんの悩みを解決することをきっかけに、豊島区を大きく変えていくことができるんじゃないかと思っています! 学生やおじいちゃんなどの他世代、また行政や学校などの機関をつなげることで、いろんな暮らしのアイデアを集めていけるまちをつくります。

プロジェクト名:としまLOVERS増殖&育成プロジェクト

わたしたちは、まず豊島区の関係者、在住・在籍・在学しているひとに区を誇ってもらいたいんです! だから、人、食べ物、観光地、イベント、豊島区の制度から魅力を発掘しようと思っています。見つけた魅力をSNSやフリーペーパー、ツアー企画などで外部にも発信すれば、それまで豊島区にゆかりのなかったひとにも魅力を知ってもらうことができ、きっと住民だって増えるはずです!

プロジェクト名:We Love IKEBUKURO

僕たちのプロジェクトは、池袋を世界一やさしい街にするというものです。どんな不便があるのかを体験し、知ることからはじめる駅のバリアフリー化計画。自分の家の緑化から、地域住民を巻き込みながらの緑の多い公園づくりにつなげるプロジェクトなどを、それぞれ多言語マップを作りながらおこなっていこうと思っています!

プロジェクト名:か・ま・く・ら

わたしたちは、誰もが健やかに暮らせるように、「外は寒くても中は暖かい」、「いつでも入り口が開かれている」、そんな“かまくら”のような場所をたくさん作ろうと思います! たとえば、ヘルスケアについて気軽に相談できる窓口。地域の仲間で助け合い、困ったときに専門職を紹介してもらえる場所。ひとりじゃないと感じられる、ぬくもりのある場所。そんな“かまくら”があったら、入りたいですよね?

プロジェクト名:あらゆる人々の文化を受け入れる運動会

わたしたちと一緒に、運動会をやりませんか? 目的はずばり、文化交流とスポーツを通して、豊島区の課題のひとつである“コミュニケーションの希薄化”を解消すること。その運動会には3つの特徴があって、それは「コスプレOK」、「プロが講師となる」、「豊島区の“にゅ~盆踊り”を広める」というものです。

プロジェクト名:日常アートカルチャー都市

豊島区は、“国際アートカルチャー都市”を掲げていますよね? 一方僕たち目指すのは、豊島区という土壌からすごいひとが生まれることです! 空き家や公園を使って、たとえば定年退職してから楽器をはじめた方も一歩踏み出せるような場所を。それを見た子どもたちも、将来芸術家を目指してくれればいいなと思っています。

まとめ

短い作業時間だったにも関わらず、どのチームからもオリジナリティー溢れるプロジェクトが発表されました。参加者同士で、たびたび歓声が上がることも。なかには、「まだまだ時間が足りない」、「考えているうちに、複数のプロジェクトを思いついた」というチームもあったようですが、続きは第3回目の「としまぐらし会議」に持ち越し! 次回は、チームごとにプロジェクトを詰めていく時間がたっぷり4時間用意されますが、今日の様子を見ていると、参加者のみなさんにはそれもあっという間の時間となってしまいそうです。

としまぐらし会議の第3回目は、1月20日(土)。特設ページの情報も、随時あたらしくしていきます。お楽しみに!

文・高阪 正洋 写真・栗原 論

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