わたしらしく、暮らせるまち。
2019年11月25日

としまぐらし会議、今年もはじまります!|第1回〜わたしからはじめる〜

 2017年に参加者56名が集まってスタートした「としまぐらし会議」は、全4回を通して、「わたしらしく、暮らせるまち。」を実現する10のプロジェクトが誕生しました。2018年には、プロジェクトを支援してくれるサポーターを募集し、それぞれの自走をサポートするためのトークサロンや勉強会を行いました。その後、アンコールに答えるかたちで、1日限りの「1DAYとしまぐらしミニ会議」を開催。

そして201910月、としまぐらし会議、今年もはじまります!

 

「わたし」がこのまちでやりたいことを見つめ直す。

20191015日(火)、Ryozan Park 大塚にて開催された「としまぐらし会議」。会議のコンセプトである『「わたしらしく、暮らせるまち。」を、みんなでつくる。』を合言葉にした今回のテーマは、“わたしからはじめる”。このまちでやってみたいことを見つめ直します。

 

この日集まったのは、豊島区在住、在勤・在学など、区に何らかの関わりのある21名のみなさん。年齢や職業もさまざまなら、前回はタイミングが合わず参加できなかったという方、これまでのイベントの様子を見ていて興味が湧いた方、今回の開催案内で「としまぐらし会議」のことを初めて知った方など、多岐にわたります。

さて、この日は、
1部は田中元子さん(株式会社グランドレベル代表取締役社長)によるトークセッション、
2部にこのまちでやってみたいことを掘り下げていくワークショップという2部構成で、『「わたし」がこのまちでやりたいこと』の種を見つけていきます!

 

第1部:トークセッション「良いまち」って、どんなまち?

ゲストの田中元子さんは、「パーソナル屋台」や「1階づくり」といった活動をされている、いわば参加者の先輩。「1階づくりはまちづくり」をモットーに、オフィス、住宅、空き地、公園、飲食店などでさまざまな取り組みを行っています。

「『良いまち』とは、“まちのなかに人が見えている状態”のこと。とくに私たちの目に自然に入ってくるまちの一階部分(グランドレベル)に人がいることで、まちは途端に生き生きと輝きます!」

 

愛情を注げることに取り組む。

大規模なものからまちの個人店のような小規模なものまで、実に多様なプロジェクトを手がける田中さん。活動のきっかけは、事務所の片隅につくった小さなバーカウンター。そこから全てが始まったと言います。

「そこでお酒をふるまうことにしてみました。そうしたら何気なく事務所に遊びに来てくれるひとが増えたのです。みんな飲んだ分を支払うと言ってくれたのですが、お金は要らないからまた来て、と伝えました。」

バーを続けるうちに、おしゃれなグラスを新調したり、花を飾ったりするようになった田中さん。とはいえ田中さん自身は下戸だし、どんなに時間を割いても、工夫をしても、お金にはならない。それでも毎晩、その小さなバーはオープンし続けました。

「そしてあるとき、『これが趣味なんだ!』って気づいたんです」
お手製の屋台をDIYして、まちでコーヒーを無料で配り始めたのは、それからほどなくして。

「まちの一角でフリーコーヒーを配る。ただただ楽しいだけでした。たとえ1日にひとりしかお客さんが来なくても、早くしてよと急かされても、まったく苦じゃないんです。だって、自分の趣味を、ひたすらやっているだけなんだから」

そうして、彼女のパーソナル屋台のまわりには、だんだんと人が集まるように。屋台の周りのちょっとしたスペースから、まちの風景も変わりました。

個人でも小規模でも、それぞれに愛情を注げることに取り組む。その集合体は、結果的にまち規模で大きな変化を起こすというわけです。

 

 

第2部:ワークショップ“わたしらしさ”を見つめる。

 みんなで足並みを揃えなくてもいい。自分のオリジナリティを信じて、やりたいことに向かって突き進むべし!という田中さんの言葉にパワーをもらった参加者の皆さん。自分のなかでひっそりと温めていた「まちでやりたいこと」を掘り下げるワークショップの時間に入ります。

ここからは、「としまぐらし会議」でおなじみの古瀬さんにより進めていきます。 まず、“わたしらしさ”を見つめるということで、「好きなこと」、「ちょっと得意なこと」、「最近興味・関心のあること」、そして、「“わたしらしさ”」を書きだしていきます。

 そして、近くに座る人とグループをつくり、ワークシートを使って自己紹介します。

好きなこと
料理、ピアノ、旅行、カメラ、ダンス、漫画、野球観戦……。

 ちょっと得意なこと
コミュニケーション、周りを巻き込むこと、誕生日を覚えること、ワークショップ、育児……。

 最近興味・関心のあること
100キロ圏内の地域、雪合戦、日本で働く外国籍の人が増えていること、介護、コーヒー、着物、コミュニティデザイン……。

“わたしらしさ”
寛容、好奇心旺盛、「違うこと」を恐れない、なければつくる、モノゴトを実現まで持っていくパワー……。

と、内容は実にさまざま。みなさん、日頃からさまざまなことに関心のアンテナを張って活動をしており、話し足りない!という人がほとんどのようでした。

全員が自己紹介を終え、どんな人が豊島区にいるのかがわかったところで、次のワークに移ります。

 

“わたしのやってみたい”を考える。

 次に、このまちで“わたしのやってみたい”を考えます。
①このまちで自分がやってみたいことをアイデア出しする。
②そのなかから一番やりたいことを選んで仮のタイトルをつける。
③具体的なイメージを文章やイラストで表現。
④実現のために必要なリソースを書き出す。

 

 今度は、先ほどと違うグループで“わたしのやってみたい”を共有していきます。   

———ママたちが読み聞かせをする場所をつくりたい! 社会とのつながりが希薄になることで溜まったストレスやイライラを解消できる場ができたらいい。

 ———昨年子どもを生んだので、一番興味があるのは子育て。でも、今まで好きだったカルチャーへの興味を失いたくない。そこで、託児所つきの安くて通いやすいカルチャースクールを作りたいと思っています。みんなが意見を言いながら学べる場にしたい。リアルでローカルなつながりを持てる場所を池袋に提供できればと考えています。

 ———豊島区の公園や商店街で、ファッションショーをしたい! 身につけるのは、池袋のマルシェにも出店してくださったいろんなアーティストさんの作った洋服や小物。小さな子どもから年輩の方まで、ちょっとおしゃれをしてまちを練り歩くだけで、元気が湧いてくると思います。

———豊島区で、みんなでバーベキューがしたい! いろんなひとがあつまって、食べるだけじゃなく、さまざまな考え方や価値観も共有して味わえる場に。ただ、実は豊島区にはバーベキューをできる場所がないそうです……。そこで、どういう条件ならできるのか、行政に相談してみたい。有事の際に火を起こすための訓練としておこなうなど、何か方法があるはずなんです!

———以前、インド人がやっているインドカレー屋さんと一緒に、七夕に「ナン冊(ナンを短冊に見立てたもの)」をつくりました。池袋は、インターナショナル都市と言われつつも、今日もこの場に外国人はいませんよね。もっといろんなナショナリティの方が混ざることで、アイデアは何倍にも面白くパワフルになるはず。その取っかかりとして、ぜひ、次の七夕にもナン冊を!

 などなど、実に多種多様なアイデアが飛び交いました。なかには、はじめてとは思えないほど具体的なものや、すでに進行中のものも。もちろん、これからの成長が楽しみなアイデアもたくさん!

 そうして、すべての参加者が現時点での熱い想いを共有したところで、この日のイベントはおしまい! 会議終了後、話し足りなかったひとや聞き足りなかったひとが集まって歓談したり、アイデアの力になれそうなひとから協力の申し出があったり。

 次回の「としまぐらし会議」では、この日見つけた“わたしからはじめる”の種をブラッシュアップしていきます。どんな風に育っていくのか、いまから楽しみでなりません。

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